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麻酔科

当院にて手術を受けられる患者様へ

当科では、局所麻酔を除く全身麻酔・硬膜外麻酔・脊椎麻酔・神経ブロック等で行われる手術を管理しており、2016年度は1273件の手術を管理しました。手術は外科、眼科、整形外科、心臓血管外科、脳神経外科、泌尿器科、婦人科の手術と多岐にわたり、緊急手術が非常に多いのが特長です(全体の30%程度)。
当院手術室は24時間365日緊急手術を受け入れ可能な体制を敷いています。そして当院の手術室には経験豊富な常勤麻酔医・専門医がいます。近年、麻酔医は全国的に不足しており、それが社会問題としても取り上げられています。麻酔専門医がいない中で手術をして、それが原因で医療事故や不幸な転帰をとるケースは少なくありません。麻酔は手術に必ず必要なのですが、100%安全で簡単なものではないのです。特に中高年以上の患者さんでは高血圧、糖尿病、心臓病などの合併症があることは珍しいことではなく、緊急手術などでは患者さんの状態も不安定な場合もあり、このような場合の麻酔は難易度が高くなってしまいます。麻酔医が手術のまえに評価を行うのですが、全身状態によっては手術を延期せねばならないこともあります。麻酔そのものが大きなリスクになる可能性があるからです。また集中治療を含めた術後管理や痛みのコントロールまで関わることで、安全に安心して手術を受けることができるのです。当院では麻酔医だけでなく、外科医、看護師、技師(ME)、理学療法士(PT)、職員全員が一丸となり、文字通りチームとして患者様の手術のケアに全力であたっています。

当科では、患者様の病歴や持病、内服薬の状況等を把握したうえで、全身麻酔、脊椎麻酔、硬膜外麻酔、末梢神経ブロックなど、患者様の手術内容と状態に合わせて、最も適切な麻酔法を組み合わせ、選択します。麻酔そのものにも若干ながら手術や処置と同じように予期せぬ合併症がおきてしまう可能性がありますが、当院では麻酔科専門医が中心となり、限りなく合併症のない麻酔を目指しています。心臓血管外科の患者様や状態の悪い患者様については、手術後に集中治療室(当院ではHCU)に入室していただき、麻酔科医も引き続いて管理にあたります。

全ての手術を受けられる患者様の手術前のご不安を取り除くことが、私達の最初のお仕事です。小さな不安でもどうぞ遠慮無くご相談ください。全身麻酔の合併症で最も多いのは頭痛、吐き気等、そして創の痛みです。これらはいずれも軽い合併症ですが、時に深いで耐えがたいこともあります。過去の手術で吐き気や痛みがひどくて辛かった経験があればお申し出ください。対処することが可能な場合があります。手術を受ける前に麻酔について詳しく書いたパンフレットをお渡ししていますので、詳しくはそちらも参考にしてください。

手術前後の少しだけのお付き合いにはなりますが、麻酔に関してのご不安やご質問がございましたら、どうぞ遠慮なく当科までご相談ください。

副院長(麻酔科部長) 武富太郎

スタッフ紹介

副院長
麻酔科 部長 
武富 太郎 (たけとみ たろう)
資格
  • 日本麻酔科学会認定麻酔科専門医・指導医
  • 厚生労働省認定 麻酔科標榜医
  • 厚生労働省認定 臨床研修指導医
  • 米国ECFMG certificate
  • 神戸大学経営大学院(MBA)修了
職歴
  • 2002年 昭和大学医学部卒
  •               京都大学小児科研修医
  • 2003年 帝京大学麻酔科研修医
  • 2005年 エモリー大学麻酔科リサーチフェロー
  • 2008年 葉山ハートセンター麻酔科
  • 2010年 クリーブランドクリニック麻酔科 肝臓移植麻酔クリニカルフェロー
  • 2011年 岡山大学麻酔・蘇生科 集中治療部医員
  • 2012年 加古川東市民病院 麻酔科
  • 2016年 当院麻酔科部長
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  • 業績        医師募集
ご挨拶
安心して麻酔を受けてもらえるよう、全力を尽くします。国内外で移植手術、心臓手術を中心に難しい手術の麻酔管理を多く経験してきました。手術前後の短いお付き合いですが、当院で手術を受け良かった!という言葉を頂けるように頑張ります!
 

麻酔科実績

  平成28年 平成29年 平成30年 令和1年 令和2年
全身麻酔 1127 1055 1094 1152 1203
腰椎麻酔 71 112 124 91 87
局所麻酔 313 326 343 290 321
麻酔無し 20 9 19 26 50