臨床工学科

概要

1975年(昭和50年)10月1日に徳洲会で2番目の病院として開院、2006年(平成18年)に現在の谷川町に新築移転、それに伴い臨床工学科が設置されました。2017年4月時点において臨床工学技士17名(男性15名、女性2名)、平均年齢29歳と比較的若い人員で構成されています。7階のスタッフルームおよび2階の医療機器管理室を起点に他部署と連携を図りながら様々な業務に従事しています。

  • ・1995年4月1日、臨床工学技士採用(看護部人工透析室所属)
  • ・2000年より技士3名体制
  • ・人工透析業務のみならず、人工呼吸器を中心としたME機器管理をはじめ、内視鏡、手術室、心臓カテーテル業務拡大に至る。
  • ・2002年10月技士5体制、看護部より独立し、臨床工学科を新設。

特徴

臨床工学技士業務の観点から見た当院は循環器業務が主体であり、2016年の実績では人工心肺件数の56%、心臓カテーテル件数の27%が緊急症例です。そのため臨床工学科に所属している技士も人工心肺業務もしくは心臓カテーテル業務のスペシャリストになることを目標にしている者が多く、全員が切磋琢磨しあいながら技術と知識を習得しています。
しかし近年は人工透析室を中心とした血液浄化業務、ME室や病棟ラウンドでのME機器管理業務、RSTを主体とした呼吸療法業務にも重点を置き、それらのスペシャリストも目指せる体制を構築中です。

その他に内視鏡業務やペースメーカー業務など対応業務は多岐にわたっていますが、これらすべての業務を個人の力量に見合った範囲で日替わりローテーションを行っているため、ハードではあるがやりがいのある職場だと自負しています。
また徳洲会のスケールメリットであるグループ間連携を利用し、セミナーや交換研修、また業務応援などを行いながら、情報交換による知識と技術の向上に努めています。勤務は日勤のほかに準夜勤務、当直勤務、遅出勤務、早出勤務など状況に応じて対応しています。

業務内容

人工心肺業務

心臓手術時の人工心肺の操作およびECMO・IABP等の補助循環の操作を24時間、365日体制で対応しています。その為に他院からの緊急要請も多く、疾患類別では大血管疾患6割に達するのが当院の特徴です。夜間および休日には人工心肺待機者(待機手当を付帯)2名を選定して対応しています。

  • (2015年実績:人工心肺症例159例)
  • (2016年実績:人工心肺症例118例)

心臓カテーテル業務

冠動脈カテーテル検査および治療時の清潔介助、血管内エコー操作、血行動態監視などを行っています。他院に比して高度な清潔介助操作が求められており、チーム医療の一員として大きな役割を担っています。この業務も24時間365日対応を行っており、夜間および休日には待機者2名(待機手当を付帯)を選定して対応しています。

  • (2015年実績:CAG 217例、PCI 440例)
  • (2016年実績:CAG 230例、PCI 274例)

その他の造影業務

脳アンギオ(CASを含む)や腹部アンギオ(TAEを含む)等の検査や治療時の介助や血管内エコー(IVUS)の操作を担当しています。

血液浄化業務

人工透析室27床での血液透析をはじめ、持続血液濾過透析や血液吸着、血漿交換、腹水濾過濃縮などの特殊血液浄化療法にも対応しています。2017年4月に新たに「膠原病リウマチ内科」が開設され、さらに多種多様な疾患と症例数の増加が見込まれます。また将来的には透析室の拡張も検討されています。RO水精製装置、透析液供給装置、個人用透析装置、透析用患者監視装置などに対して点検および消耗品の交換を定期的な計画を立てて実行しています。

  • (2015年度実績:特殊血液浄化802例)
  • (2016年度実績:特殊血液浄化653例)

ペースメーカー業務

ペースメーカー外来にてアナライザーおよび携帯心電計により不整脈の解析業務を行い、適切で負担の少ない状態へとペースメーカーの設定変更を行っています。またペースメーカー植え込み患者のMRI撮像時および手術時の設定変更にも対応しています。ペースメーカーは多くのメーカーが存在し毎年複雑化している中、メーカー別の担当制にすることにより各社のペースメーカーに対応可能な状況を維持しています。

ME機器管理業務

医療機器(人工呼吸器、輸液ポンプ、シリンジポンプなど)の病棟への貸し出しや、返却後の日常点検、病院内を巡回しての使用中点検を行っています。また主要な医療機器に対しては医療機器安全管理委員会と協同し、定期点検の計画策定と実行を行っています。メーカー主催のメンテナンス講習会に積極的に参加し、可能な限りの点検及び修理を行い、経費削減を心掛けています。

ME管理機器
輸液ポンプ、シリンジポンプ、人工呼吸器、持続低圧吸引器、除細動器、人工心肺装置、その他体外循環装置関連機器、生体情報モニター関連機器、血液浄化装置関連機器

患者移送業務

循環器系の疾患が疑われる患者および人工呼吸器の装着が必要と思われる患者の搬送搬入時は救急車に同乗し、患者および機器の管理を行っています。

呼吸療法サポートチームの参画

院内の人工呼吸器療法の安全性の向上と適切な治療の提供を目的に、他職種連携による呼吸療法サポートチームに参画しています。毎週水曜日の午後に医師、看護師、理学療法士、臨床工学技士の4職種でカンファレンスと回診を行っています。

部署内勉強会 風景