心臓センター

心臓血管の病気について


冠動脈の病気

心臓自身に血液を送る血管があり冠動脈といいます。
大動脈から左右に2本出ており、左は前下行枝と回旋枝の2本の枝に分かれます。

CT:正常例

心臓の全体図

CT:正常例

冠動脈

■狭心症
■心筋梗塞

狭心症とは心臓自身に血液を送る血管(冠動脈)が動脈硬化によって狭くなり、心臓の筋肉に十分血液が流れなくなり、酸素が不足する状態です。
また心筋梗塞とは冠動脈が詰まって血液が流れなくなり、心臓の筋肉が死んでしまい、動かなくなった状態です。

狭心症、心筋梗塞:図

リスクファクター(こんな方は要注意)

1.高血圧症 2.喫煙 3.糖尿病 4.高コレステロール血症 5.低HDLコレステロール血症
6.高齢 7.家族歴 8.肥満 9.蛋白尿


症状

1 1.胸部痛(締め付けられる、重い感じがする)
2.背部痛 
3.喉の違和感、歯が浮く 
4.心窩部、上腹部痛 
5.冷汗、嘔吐(自律神経症状)
6.呼吸困難、起座呼吸(心不全症状)
7不整脈 失神
8突然死
無症状の場合もあります(糖尿病の方に多い)


心臓CTで簡単にわかります(外来で点滴するだけで検査できます)

CT:正常例 CT:狭心症例

カテーテル治療

狭くなったあるいは詰まった冠動脈にカテーテル(管)を通し、バルーン(風船)を膨らませて広げたり、さらにはステント(金属のかご)で内張りをして、広げたままにする治療です。 最近は再び狭くなるのを予防するための薬を塗ったステントが主流です。
詳しくは循環器内科のページをご覧下さい

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冠動脈バイパス術

冠動脈の狭くなったあるいは詰まった部分はそのままにして、その先には別の血管をつないでそこから血液を心臓に送るようにする治療です。道路のバイパスと同じ考え方です。
バイパスに使う血管は胸の動脈、足の静脈、腕の動脈、胃の動脈などがあります。
ほとんどの患者様で、心臓を止めずに動かしたままバイパスをする方法(オフポンプ冠動脈バイパス術)を行っております。

カテーテル治療とバイパス手術の比較

カテーテル治療 バイパス手術
針穴 20-30cm 胸、足
痛み 術中 術後
麻酔 局所 全身麻酔
重大合併症 1% 3%
死亡率 0.2% 1.5%
治療回数 多枝の場合2-3回になることがある 多枝の場合でも1回
長期成績 1年後再発率5〜10%※ 10年後80-90%開存している
抗血小板薬 2-3剤 1剤

※薬剤ステントを使用した場合のデータです。

・重大合併症、死亡率、長期成績は、一般的なデータです。
 当院の成績は、各科の成績のページをご参照ください。

冠動脈バイパス術の実際の手術の模様

冠動脈バイパス術

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