研究活動

精神・神経疾患研究部

精神疾患の発病にシナプスの形成や成熟、及びシナプス伝達機能の異常が関わっているという可能性は以前から指摘されており、シナプスの構成要素とそれらが果す機能的役割を一つ一つ明らかにしていくことは、医学的にも重要な課題であると考えられます。

我々が研究している平面内細胞極性(PCP)の制御因子群は、蝸牛有毛細胞の配向性や神経板上皮の収斂伸長運動などを調節することで知られ、比較的最近になってシナプスの構成因子であることが明らかとなりました。PCP制御因子群はお互いに分子複合体を形成し機能しておりますが、そのシナプスにおける生理的役割については不明な点が多く残されています。

一方、医学的な面では、PCP制御因子の一つPrickle2について、自閉症スペクトラム障害の一部の家系における遺伝子変異が見出されました。そのことから、Prickle2を含むPCP因子群のシナプスにおける役割を知ることによって、自閉症が引き起こされる分子メカニズムの一端を解明できるのではないかと期待されています。

野崎徳洲会病院附属研究所 精神・神経疾患研究部門では、並行して神経内科領域に属する分子レベルでの研究も行っております。精神疾患や神経疾患にご興味をお持ちの医師や薬剤師、看護師、大学院生の皆様方、是非当研究部門へご参加下さい。連絡先:masashi.kishi@gmail.com