研究活動

高次生体モデル開発研究部

研究概要

薬物動態・毒性・薬理試験などの創薬研究に活用できる「ヒト高次生体モデル」の開発に取り組んでいます。従来のマウスなどの実験動物はヒトとの種差による予測精度の限界や倫理的課題が指摘されており、ヒトの様々な臓器を in vitro で忠実に再現したモデルの実現は、動物実験の使用数削減と医薬品開発の効率化・低コスト化に大きく貢献します。また、2022年12月に米国で FDA近代化法 2.0 が成立し、非臨床試験における動物実験データの提出が必須ではなくなったことから、New Approach Methodologies(NAMs)の利活用が世界的に期待されています。NAMs とは、Microphysiological Systems(MPS:生体模倣システム)やオルガノイド、iPS 細胞、AI などを組み合わせた動物実験に依存しない次世代評価手法の総称です。
高次生体モデル開発研究部では、実験動物とヒトとの種差による医薬品開発中止リスクの低減および動物実験削減 (3R の推進) を実現するため、ヒトの生理機能を in vitro で再現できる生体モデルの開発を進め、次世代の創薬・安全性評価の基盤構築を目指しています。

共同研究

高次生体モデル開発研究部では、様々な研究機関との共同研究が活発に進行しています。自ら開発した高次生体モデルや分子生物学的な技術基盤を、広く社会や研究コミュニティに還元したいと考えております。例えば、複数の遺伝子を安定発現あるいは欠損させた細胞の作製にお困りの方や、培養上清・細胞内における薬物およびその代謝物の測定をご希望の方は、当研究部の解析プラットフォームを活用した共同研究が可能です。また、これまでに論文発表した独自開発の細胞の提供についても、ご希望に応じて柔軟に対応しております。共同研究のご提案やご依頼など、どうぞお気軽にお問い合わせください。

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